御嶽山、乗鞍岳、焼岳 2009.5.2〜4

山  名   御嶽山 (3063m) 乗鞍岳 (3026m) 焼岳 (2444m) 十二ヶ岳 (1326m) 流葉山 (1423m)
参加者    栗木
行 程    2日 岩倉0:00・・・小牧IC0:08・・・0:50中津川IC・・・2:20御岳ロープウェイスキー場
            山麓駅8:35・・・8:45ゴンドラ山頂駅8:50・・・12:20御岳山頂13:05・・・13:35ゴンドラ山頂駅13:45
            ・・・13:55山麓駅駐車場14:20・・・16:05十二ヶ岳折敷地林道登山口16:17・・・
            17:17十二ヶ岳山頂17:45・・・18:30林道登山口・・・・登山道登山口下見・・・恵比寿之湯・・・高山
            ・・・丹生川コンビニ・・・折敷地林道登山口
        3日 登山道登山口5:37・・・6:07林道終点6:10・・・6:40上の林道分岐6:45・・・7:30登山道登山口7:40
            ・・・7:45恵比寿の湯7:50・・・9:20乗鞍高原三本滝駐車場11:00・・・11:30位ヶ原山荘11:35
            ・・・14:05乗鞍岳山頂14:40・・・15:30三本滝駐車場16:00・・・16:30温泉湯けむり館・夕食17:55
            ・・・18:10番所大滝見学18:40・・・19:30中ノ湯焼岳登山口
        4日 中ノ湯登山口5:45・・・7:35下堀沢出合7:40・・・8:50山頂9:20・・・11:00登山口11:20・・・
            双六渓谷入口昼食・・・12:55流葉山切雲林道登山口13:05・・・14:05流葉山山頂14:40・・・
            15:30登山口15:40・・・屋敷ヶ洞林道下見・・・16:30流葉温泉17:45・・・郡上八幡IC19:40・・・
            20:12一宮木曽川IC・・・20:35岩倉
 今年はゴールデンウィークの計画がなかなか決まらない。高速道路が1000円になったのはいいが、どこへ行っても渋滞しそうだ。ガイドブックの方も気になる。それならいっそ山スキーと取材を一緒にしてしまおう。深夜12時に自宅を出発し2時20分に御岳ロープウェイスキー場に到着。ビールを飲んで車中仮眠。
 2日、快晴。山麓駅付近は全く雪が無く下まで滑って降りてくることができない。往復乗車券を買い、8時30分始発直後のゴンドラで山頂駅へ。山頂を目指す人は10名ほどしか見あたず、少ない。久しぶりのスキー歩行のため息が上がり、すぐに立ち止まる始末。山頂まで3時間30分もかかってしまった。昨年より30分も遅い。王滝頂上からの登山者が多く、山頂はにぎやか。スキー滑走を楽しんだのはたったの30分。いくつものパーティーが途中で休憩していた。2時に駐車場に戻り、十二ヶ岳まで82キロの大移動。大規模林道の折敷地からの林道コースを1時間で山頂着。新緑がまぶしく、雪山とのコントラストが美しい。40分で下山し、3キロ先の恵比須之湯へ。小さな温泉だが、ここは日本屈指の二酸化炭素濃度を誇る温泉。湯船や床がまるで鍾乳洞のようでびっくり。ガイドブックへの掲載も快く承諾を得た。今日は御岳の登りから調子が悪く、思わぬアクシデントが気になっていたので高山市内の薬局へ。その後、コンビニで弁当を買い、乗鞍高原まで移動しようか迷ったが、十二ヶ岳のもう一つの登山道が気になり、もう一度林道登山口に戻って夕食、車中泊。
 3日、薄曇り。十二ヶ岳に3コースある登山道のうち、一番古い折敷地の集落から登るコースを下見。今は廃校になっているが、地元の荒城小学校は、毎年、二学期の始業式を十二ヶ岳の山頂で行っていたことを聞き、登らずにはいられなくなった。沢沿いの道を源流まで詰め、林道の通っている尾根に登りあげるコース。あまり使われなくなり傷みかけているが、いつまでも残したい思い出の詰まった道である。下山して恵比寿之湯の写真を撮った後、乗鞍高原三本滝の駐車場まで60キロの移動。スキーバスは何本もあるとたかをくくっていたのが大間違い。バスは1日3往復しかなく、次のバスは10時58分発。1時間40分も待ち時間があり、ショック。ゆっくり準備をしてバス停に行くと、昨日、御嶽山を抜きつ抜かれつで登った人とばったり。明日は焼岳と伝えると、「考えることは同じですね」と意気投合。8時18分にはバスが6台出て、10時58分は2台であった。じりじりしながら位ヶ原山荘に到着し、真っ先に出発。位ヶ原に出ると風はないが曇り空で寒い。朝日岳の中腹からクトーを装着して快調に登り、2時間半で山頂に到着。ほとんど同じように登っていた3人は、一人がゲレンデスキーを腰から付けたひもで引きずり、他の二人はテレマークで登っておりびっくり。2時を過ぎて気温が下がり雪が堅いのが心配だがここまで来たのだから滑るしかない。こけたらどこまで落ちるかわからないという心配もあったが、山頂直下の急斜面をガリガリと音を立てながら滑走。肩の小屋口付近まで降りるとやっと滑りやすい雪になった。山頂から三本滝駐車場まで50分のスキー滑走で、あっという間に終了。2年前に果たせなかった3000メートルからの念願の滑走を果たすことができた。今回の目的の90パーセントを果たし、後は天候次第。湯けむり館で温泉に入浴し、近くの店で夕食。天候も持ちそうなので番所大滝まで見学してゆっくり焼岳登山口に移動した。
 4日、曇り。午前中に焼岳に登って、午後は大鼠山の5.1キロの林道を下見しようと計画。雪融けが進み歩きにくい。スキー板を担いでこなくてよかったと実感。下堀沢出合までコースタイム1時間半を1時間50分もかかった。ここから山頂までは真っ白な雪の斜面。階段状で登りやすく、コースタイム1時間45分を1時間10分で登りきり、8時50分に山頂到着。下山途中、下堀沢出合で釜トンネル方面から登ってきたテレマークの青年と出会ったがスキーは一人だけ。登山者も10数名だけであった。下山後、大鼠山に向かったが双六渓谷の入口まで来て気が変わり、コースタイムの短い流葉山に変更。切雲林道の峠から登るコースを下見。展望のきく尾根道で、東側のアルプス方面が一望でき、大変気分が良い。山頂からは南側の展望が開け、乗鞍、御岳方面が素晴らしい。また、山頂リフトの降り場まで移動すると西から北の展望が広がり、白山や金剛堂山、白木峰が堂々と横たわって見え、大満足の展望を満喫することができた。ゲレンデや帰り道、フキノトウやタケノコを袋いっぱい収穫して下山。流葉温泉ではガイドブックへの掲載を依頼。ゆっくり温泉につかり食事も済ませてのんびり帰路についた。しかし、飛騨清見ICまで来てびっくり。本線からの渋滞でゲートも入れないほどの車の列。すぐにUターンして158号線を荘川に向かった。そのまま、ひるがの高原を通り、高鷲、白鳥をぬけ、郡上八幡まで下道を走り、郡上八幡から一宮木曽川まで高速を利用。行きも帰りも1000円の恩恵にはあずからなかったが、流葉から岩倉まで下道を走ったにもかかわらず3時間を切る速さには我ながらびっくり。今回の山行は御岳、乗鞍、焼岳のビッグスリーと、気になっていたガイドブックの下見を同時にすることができ大変満足のいくものであった。3日・4日の天候は今一つであったが収穫の多い山行ができた。 
       すっかり雪の無くなったゲレンデ 8時30分の運行開始を待つ人の列
山頂を目指す登山者や山スキーの人は少ない
   中腹以上のゲレンデはまだしっかり雪がある    山頂駅上部からは乗鞍がきれいに見えていた
   森林限界を抜けると山頂がきれいに見えた    雪融けが進み、尾根の雪はすでに融けている
           二の池方面と乗鞍岳
      左の台形が摩利支天、中央が継子岳
 にぎやかな山頂  王滝頂上方面からの登山者が多い
   天気が良く暑い  しっかり日焼けをしてしまった           飛騨のピラミッドと乗鞍岳
     折敷地の大規模林道から登る林道登山口        十二ヶ岳の山頂から見た乗鞍岳
     折敷地の集落から登る登山道の入り口     中央の谷に向かって登山道が続いている
           せせらぎ沿いの登山道           荒城温泉 恵比須之湯  
    日本で指折りの二酸化炭素の濃度を誇る温泉
       肩の小屋口手前から見た乗鞍岳
          一番左側の斜面を滑走
  山頂から見た穂高方面 雪が少なく黒い部分が多い
            大日ヶ岳と御嶽山        すでに2時を過ぎ人は少なかった
      エビのしっぽも少なく迫力はなかった  山頂からは初めての滑走  曇りで雪が堅くバリバリ
  焼岳の登山口  スキーができるとは思えない状況 登山口近くの雪の状態 出発30分後から雪の道となった
   中間点 新緑の頃、焼岳の景色がきれいな場所
       やっとスキーに適した雪の状態となった
              下堀沢出合  
   ここからはスキー天国・・・でも滑走した跡がない
      あと少しで雪渓を登り切り北峰の下に着く
         斜度がきつくなり登りがつらい
      後続の二人がどんどん追いついてきた
 登山道の脇から激しく噴煙が上がり雪が解けている    もっと雪の多い時期にいつか登ってみたい南峰
           笠ヶ岳、抜戸岳方面               穂高岳方面
  山頂、一番のりかと思ったがすでに2名の先行者有り      下堀沢出合を登っていくテレマークの青年
      切雲林道の峠から登る登山道入り口  尾根上のきれいに刈りはらわれた登山道とブナの林
    南側の展望の良い登山道  北側は唐松林
    登山道にはタケノコがいっぱい顔を出していた
     尾根上にある樹齢250年のシナの木
             山頂の展望台  
    南側の展望が開け焼岳から白山まで見られる
           山頂付近のブナ林
ゲレンデ頂上から西の展望  白山が霞んで見えていた  北側には金剛堂山と白木峰が大きく横たわっていた
 ゲレンデにはふきのとうがたくさん顔を出している
全体がこのような切り開きの登山道で安心して歩ける     流葉温泉 Mプラザと流葉山(右側が山頂)